P1.表紙 在宅医療・介護現場への感染防御資材等供給支援プロジェクト COVID-19陽性者対応を見据えた在宅医療・介護現場への感染防御資材等供給支援プロジェクト 在宅医療·介護専門職 有志一同 2020年4月22日 <問合せ先>吉江悟 yoshies-tky@umin.ac.jp P2 在宅医療・介護現場への感染防御資材等供給支援プロジェクト 危機感 ・今後、自宅で暮らす要介護者に新型コロナウイルス感染者が増加してきた場合の備えがほとんどない。 ・在宅医療・介護を担う医療機関・介護事業所は病院に比べて零細で、資材やノウハウを蓄える余力がない。 ・病院と違い多くの法人が関わるため、感染防御策を一元化しにくい。 ↓ 法人を超えた体制の整備が急務 P3 在宅医療・介護現場への感染防御資材等供給支援プロジェクト 実現したいこと 在宅医療・介護場面での感染拡大を見越した備えが求められる 取組み1 地域単位での感染防御資材の配備 要介護状態にある陽性者・濃厚接触者に在宅医療・介護チームが対応する必要が生じた際に即時対応できるように 取組み2 介護職にも分かりやすい感染防御の知識・技術の周知 マスクをしよう 換気をしよう 手を洗おう 陽性者・濃厚接触者に対応する医療職・介護職・家族そして本人が正しい知識と手技を獲得できるための支援 陽性者が発生した患者宅等に配置 →感染拡大の防止十住み慣れた環境 での生活の継続 P4 在宅医療・介護現場への感染防御資材等供給支援プロジェクト 取組み1:地域単位での感染防御資材の配備 在宅医療・介護の場面での陽性者・濃厚接触者の発生 あらかじめ配備されていた「陽性者・濃厚接触要介護者等対応チーム感染防御パッケージ(仮称)」を使用することでチームとして1〜2週間対応可能に 市町村の在宅医療・介護連携推進事業の一環として配備し365日いつでも供給ができるよう調整しておくのも一案 ・サージカルマスク(必要時N95マスクも) ・フェイスシールド ・プラスチックガウン ・プラスチックグローブ ・キャップ ・ゾーニング目印用マスキングテープなど ・ゴミ袋など(対応人数x1〜2週間分) 対応者を限定して1〜2週間対応できる人員を調整 対応者の滞在施設や特別手当の支給などについてあらかじめ調整しておくことも有効 陽性者が発生した患者宅等に配置 →感染拡大の防止+住み慣れた環境での生活の継続 P5 在宅医療・介護現場への感染防御資材等供給支援プロジェクト 取組み2:介護職にも分かりやすい感染防御の知識・技術の周知 要件1:標準予防策は要介護者に関わるすべての人が一律に実践していなければ効果がない(介護職や家族も含めて) 要件2:マスク・手袋・ガウン等の着脱について「なんとなく知っている」ではなく「1つ1つの手順をしっかり実践できる」ようにしないといけない(誤った使用法により効果が減衰) 求められる資料(リーフレットなど) ・医療職以外にも分かりやすく(イラスト多用) ・実践しやすいよう手技ごとになっている ・介護職がよく行うケア内容が概ね網羅されている ・「手順は分かったが資材がない」とならないよう(取組み1によって実現) 参考:占部まり医師監修、西村真里子氏・久々江美都氏制作によるリーフレットのイラストあり P6 在宅医療・介護現場への感染防御資材等供給支援プロジェクト 募集・お願い ・イラストの得意な方(プロアマ不問) zoomやchatworkなどのアプリを使って、現場の看護・介護職と意見交換をしながら、各種手順を非医療職にも分かりやすくイラストつきリーフレットにする作業をお手伝いくださる方がいるとたいへん助かります。 ・プロジェクト実施に必要な資金を支援いただける団体・個人 今後、各種助成金等への応募を検討していますが、プロジェクトの趣旨に賛同くださり、財政的支援をいただける団体・個人を募集しています。 ・資材の調達・パッケージ化・配送等を支援いただける団体 有志メンバーは在宅医療・介護の臨床現場におり、物流面を常時サポートすることが難しい状況にあります。このため、事務局機能をお手伝いいただける稀有な団体があれば望外です。 ・市町村行政の皆様へ 本資料を参考に、在宅医療・介護連携推進事業や地域包括支援センターの取組みの一環として、各地で資材の調達やリーフレット作成を進めていただき、その成果や課題を随時お知らせいただけると幸いです。それを踏まえてこの取組みを改善していきます。 P7 在宅医療・介護現場への感染防御資材等供給支援プロジェクト 活動理念 ・陽性者対応の最前線である病院に優先して資材を得ることは目的とない。 ・陽性者・濃厚接触者が発生したときに対応するための資材を機関単位ではなく地域単位で備えることにより、むしろ在宅医療・介護の現場で必要な備えは必要最小化することを目指す。 ・さらに、地域間の連携により、ある地域でクラスターが発生してしまったら近隣地域から一時的に資材を移動させる(落ち着いたら戻す)などの運用により、クラスターにより柔軟に対処できるようにする。 P8 在宅医療・介護現場への感染防御資材等供給支援プロジェクト 在宅医療·介護専門職 有志 ・看護師 天野博:みのり訪問看護ステーション(千葉) 岩本大希:ウィル訪問看護ステーション江戸川(東京) 大田章子:社会医療法人祥和会脳神経センター大田記念病院(広島) 川俣沙織:訪問看護ステーションにこ(山形) 黒沢勝彦:LC訪問看護リハビリステーション(東京) 酒井郁子:千葉大学大学院看護学研究科(千葉) 羽田真博:ソフィアメディ株式会社(東京) 深堀浩樹:慶應義塾大学看護医療学部(神奈川) 藤野泰平:みんなのかかりつけ訪問看護ステーション名古屋(愛知) 柳澤優子:在宅看護センターLife&Com(神奈川) 山川みやえ:大阪大学大学院医学系研究科(大阪) 山本則子:東京大学大学院医学系研究科(東京) 吉江悟:訪問看護ステーションビュートゾルフ柏(千葉) ・理学療法士 中川征士:ソフィアメディ株式会社(東京) ・介護支援専門員 小島操:ケアマネウィズだいこんの花(東京) ・介護福祉士 雨澤慎悟:訪問介護事業所ハートケア流山(千葉) ・医師 佐々木淳:医療法人社団悠翔会(東京他) 長嶺由衣子:東京医科歯科大学(東京) 古屋聡:山梨市立牧丘病院(山梨) ・歯科医師 黒滝義之:黒滝歯科(千葉) 戸原玄:東京医科歯科大学(東京) ※本プロジェクトへの参加は個人の意思であり所属組織を代表するものではありません。 <問合せ先>吉江悟(2020年4月20日時点)yoshies-tky@umin.ac.jp